コラーゲンをリハビリに応用するには○○が大切
こんにちは。
かるヨガ、江口です。
前回はコラーゲンを人体に取り込みとどんな役割があるのかを
お伝えしました。
今回は、主にコラーゲンのタイプの話をしますね。
コラーゲンは人体のあらゆる部分にあるものでしたよね。
骨
靭帯
皮膚
筋膜
などなどなど。
その中でも筋膜はリハビリに応用する上で大切です。
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筋膜の定義
以下の文献より抜粋
「筋膜の解剖と病態:吉田篤史:臨床スポーツ医学:vol.35,NO.5(2018-5)」
筋膜とは「皮下で筋や他の内部器官を結びつけ、包み、分けている鞘やシートのような剥離可能な結合組織の集合体」と定義された。
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前にもお伝えした通り、筋膜には筋肉を包む膜であって、
筋肉自体がスジの集合体ですから、それぞれ一本一本の膜もあれば(筋内膜)
ある程度束になったものを包む膜と(筋周膜)
全部の束をまとめて、いわゆるその筋肉になるものを包む(筋外膜)
というものに分かれます。
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http://www.triggerpoint.jp/about/index2.phpより引用
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実は!
筋内膜と筋周膜ではタイプが異なります。
タイプが異なるってどういうこと!?って感じですね。
コラーゲンには様々なタイプがあるのです。
これは知らない人が多いのではないでしょうか。
ちなみに、私は知りませんでした。
では、どのような タイプがあるのでしょうか?
・ヒモ状:代表的ならせん構造の物(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅴ型)
・膜状:みかんの入れ物のネットのような網構造の物(Ⅳ型)
・くっつけ役:皮膚の層をそれぞれくっつけとく物(Ⅶ型)
などなどがあります。
なんと、今発見されているのだけで、28種類ものタイプが見つかっています。
くっつき方が違うだけで、共通な特徴としては・・・。
・3本のらせん構造(鎖構造)をとること
・細胞内でなく、表面に存在すること
の2つである。28種類、全ての機能が分かったわけでなく、研究が進められているのだそうです。
じゃあ、どう考えたらいいのか??
ご安心ください。
人の身体の90%以上はⅠ~Ⅳ型コラーゲンで占めてあるようです。
その中でも、膜構造のⅣ型は、腎臓の血液ろ過するシートとしても働いているようです。
リハビリ応用ではⅠ~Ⅲ型のコラーゲンをイメージすれば問題ないのではと、個人的に考えております。
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http://ebn.arkray.co.jp/disciplines/collagen/anti-aging-01/より引用
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筋周膜
・筋線維の束を包む
・束同志や、筋肉自体を包む筋外膜ともしっかりとくっつく
・しっかりとくっつく=力の伝達
・筋肉が大きく伸ばされた時に張力が伝達される
・遠心性収縮(筋肉が引き伸ばされながらも縮もうとすること)時に働く
筋内膜
・筋線維を包む
・それぞれの線維を滑走させる役割(力の伝達には働かない)
・Ⅰ型コラーゲンはほとんどなく、Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ型がほとんど。
・Ⅳ型もあることで、様々な形に変形できる。
・筋と血管間での代謝交換も調整してくれている。
主に上記の違いがあります。
つまりですよ。
コラーゲンがなければ、
筋肉の力が伝達しない!(筋周膜)
筋肉が伸び縮みしない!(筋内膜)
筋肉に栄養がいかない!(筋内膜)
ということになります。
どうですか?
コラーゲン大切ですよね?
リハビリを受けている方も、
リハビリを施術している方も、
コラーゲンをリハビリに応用するにはタイプの知識が大切です。
じゃあ、コラーゲンのタイプの知識を使って、
コラーゲンが機能しなくなっているときと、
コラーゲンの機能を改善させるとき、
が、分かれば、健康に役立つと思いませんか?
コラーゲンの機能を知るには、コラーゲンをなくしてみたらいい。
次回は、コラーゲンが溶ける方法をお伝えしたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。